温泉療法とは

私達の住む日本は正に温泉立国と言っても言い過ぎではないでしょう。ただ単純に入浴をすると言うことならば、従来の日本のシステムである「洗湯」で済むこと。それでも国民の多くは温泉を好み利用するのは何故か?
おそらく「温泉」には、多くの人々が心身ともに有効な効果・効能があると感じているからに他ならないといえるのでは無いでしょうか。それでは、上手な温泉の利用と入浴の仕方について、特に有数の泉質を誇る「川湯の温泉」について御紹介を順次紹介してみましょう。
温泉入浴を“温泉療法”として活かすためには、入浴と飲泉のみでは活かせません。マッサージや温熱療法などの理学療法、食事療法、温泉プールでの水中運動、また屋外での運動療法などを組み合わせて行なうことが望ましいことです。


温泉入浴の効果

1.物理的効果があります
入浴すると身体には水圧が加わり、心臓や肺などが活発に活動をします。浮力があるため足腰に与える負担が軽減し、水中での運動はリハビリティーションに好都合です。
温熱作用は温泉療法のなかでも重要な要素を持ち、高温浴(42℃以上)では神経・循環器系の活動が高まり、血圧・脈拍が増加して身体を緊張させ、38℃前後での入浴はこれらを安定化させてリラックスさせる働きがあります。

2.科学的作用(泉質作用)があります
温泉水に含まれている様々な成分により身体は色々な泉質作用による影響を受けます。例えば、二酸化炭素泉とか川湯温泉の硫黄泉などは抹消血管拡張作用が強く、身体を温め血圧を低下させます。また、硫黄泉は去痰作用があり「痰の湯」と呼ばれています。
重曹を含む温泉は、皮膚表面の皮脂を除去して皮膚を滑らかにするので、「美肌の湯」と呼ばれていたり皮膚がひんやりするので「冷の湯」とも呼ばれています。
食塩泉は、皮膚の表面に塩分が幕を形成するので汗の蒸発を防ぎ身体が温まり「熱の湯」と呼ばれております。
成分が基準値に達していないので刺激の少ない”単純泉”は万人向きで、高齢者や子供には最適で、お湯の肌触りが柔らかく名湯と呼ばれる温泉が多く存在しています。

以上のように温泉の効能は科学的に検証されているのもありますが、多くは先人の経験がなんといっても参考になります。


適応症と禁忌症

1.一般的温泉療法
適応症
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾。冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進など
禁忌症
急性疾患(特に発熱中)、活動性の結核、悪性腫瘍、重症の心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠初期と末期など

2.川湯温泉に存在する泉質特有の適応症と禁忌症
A.硫黄泉(川湯温泉街)
適応症
入浴
高血圧、動脈硬化症、慢性皮膚病、慢性婦人病、筋肉痛、関節痛、痔、切り傷、糖尿病等
飲用
糖尿病、痛風、便秘
禁忌症
入浴
皮膚粘膜の過敏な人、特に光線過敏症、高齢者の皮膚乾燥症など
飲用
下痢。

B.ナトリウム炭酸水素塩泉/重曹泉(川湯駅前)
適応症
入浴
きりきず、火傷、慢性皮膚病など
飲用
慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病など
禁忌症
入浴
一般にむくみのある人
飲用
心臓病、腎臓病、高血圧など

C.単純泉(仁伏温泉ほか)
一般的温泉療法の適応・禁忌症に準じる。



◇まとめ◇
泉 種
硫黄泉
(川湯温泉街)
重曹泉
(川湯駅前)
単純泉
(仁伏温泉)
適応症


慢性皮膚病
慢性婦人病
きりきず
糖尿病
高血圧動脈硬化症
きりきず
火傷
慢性皮膚病
一般的適応症に準ず


糖尿病
便秘
痛風
慢性消化器病
痛風
肝臓病
アルカリ性単純泉は
痛風、慢性胃腸病、
慢性便秘、リュウマチ腰痛など
関節・筋肉障害・神経障害
禁忌症


皮膚・粘膜の
過敏な人
(特に光線過敏症)
高齢者の皮膚乾燥症

一般的適応症に準ず


下痢
心臓病
腎臓病
高血圧
むくみのある者





川湯の温泉


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